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「春風のいたずら」 Part 2 隠れた動き [ど遠投 入門 by 鳥取のクマさん]

「春風のいたずら」 Part 1 基本理念 如何でしたか?
投擲方向の左45°にバックステップまでは簡単でしょ?
でも その着地は かなりハードです。

もっと楽な方法ってないの・・・?

そんなもん あるに決まってるじゃないですか!
みんな 同じフォームでキャストしてないでしょ!
「個人差が出て 曖昧な表現に成る」って書いたのは これです。

こんな考え方はいかがですか?

つま先から足を踏み込むから 腰が早い段階でひらいてしまう。
踵からだと ちょっと・・・

足の外側! そうアウトサイドからのステップ!!!

確かに腰は少し開き気味にはなります。
しかし、その着地は はるかに簡単!

今 あなたに必要なのは強い踏み込みです。

タイムラグは必要です。でも、あなたのスイングにいま プラスしなければならないのは
つま先から踏み込まない事なんです。!

そしてもう一つ アウトサイドステップの良い所があります。

左45°へ踏み込まなくても良いんです。
踏み込む角度が浅くなればなるほど 腰の開きは抑えられます。
敢えて説明はしません。自分の身体で実験してみて下さい。

ただ、ある程度の角度は必要です。
なぜか?は、別の機会にでも書くとして・・・

これらのステップが、身に付いてきた時 ステップの巾を
少しずつ広げていく事になります。

此処までが実はPart 1 の応用でした。
Part 2 隠れた動きは ここからとなります。

隠れた動き・・・? 

よほど注意して観ないと まづ判らない。
こんな動きをトップキャスター(猛者)はしています。

私の知る限り二つ!

「ヒップファースト」と「序動」です。

「ヒップファースト」 ?
強い踏み込みって どのように理解されてますか。
アドレスの時、その体重のほとんどは 右足に乗ってます。
それをステップした時 左足にどれだけ早く、そして大きく移すかだと
私は考えています。

例えば、投げ釣り初心者って すぐに判るでしょう!
確かに踏み込みは しているんだけれど 右足に体重が残ったまま!
飛ばない! 飛ぶ訳がない!

で、こんな若者に あなたはどうやって教えます?
投げ方は オーバースロー
「踏み込め!」 「もっと強く踏み込め!」ですか?
「それが出来れば、苦労はしてない!」
若者はこう言いたいけれど「ハイ」と答える?

私のアドバイスはこうです。

「右足の上にあるお尻を、左足の上に滑らせるように平行に移動しなさい。」
「それから振れば良いんだよ!」

腰、肩、開かない。しかも、体重移動も完璧!
コツさえ掴めば その飛距離はグングン伸びます。
「オイ! 俺をオーバードライブすんじゃない!」

他の投法においても このお尻からの体重移動は有効です。
簡単に そして確実に その踏み込んだ左足に体重を移すことが出来るんです。

「体重移動は お尻から始めて下さい。」

そして この時
左足の着地を我慢すればするほど 着地した時の
パワーは大きくなります。
難易度は上がります。 (隊長 ここだぞ!)

左足を少し上げて、お尻を踏み込む方へ移動
右足は傾き、すぐに耐えられなくなります。
ここから加速度を着けて倒れて行きます。
左足の着地を我慢すれば・・・
ほら、野球のピッチャーのお尻の動きって こんなんでしょ!
極一部の キャスターにのみ許される技術となります。

あなたは、左足から体重移動を始めていませんか?

「体重移動は お尻から始めて下さい。」


そして もうひとつ
「序動」です。

完全に静止した身体を動かすことより
小さな呼び水の様な動きを入れる事によって
滑らかでより大きな動きが出来ます。

プロ野球の中継をご覧になる事があるかもしれませんが
バッターはボールが来る直前まで
バットを動かしたり、踏み込む足を小刻みに動かせています。
タイミングを取るだけでなく、その「序動」として身体を動きやすくするためだと
思っております。

この「序動」 あなたの身体を使って体験してもらう事が出来ます。
ラジオ体操第一の捻じる運動です。

左右に小さく腕を振り、左に大きく、左に大きくっていうやつです。
普通にやって見て下さい。

次に、左右に小さく腕を振るをしないで、いきなり左に大きく、左に大きく
振って見て下さい。
静止した状態から真面目に振ると、
その振るタイミングが取れないし(いつ振って良いか判らない。)
初めの左に大きくは 少し ぎこちなくなってませんか?

そうです。
左右に小さく腕を振る。これこそが「序動」なんです。

回転投法とスリークォーターの違いって 何だと思います?
直接の投擲動作は ほぼ同じじゃないですか?
回転投法は、その直前の小さなステップが「序動」となり、
踏み込みを滑らかで力強い物にしていると
私は、思っております。

これをオーバースローを初めとする全ての投法に使えば・・・

なんでも良いんです。小さく人から見て判らない動きを入れてやるんです。
私の場合ですが、アドレスの時
右足に乗っている重心を いったん左足へと移します。
そしてそれをまた右足へ戻し
そこから 投擲を始めます。
かずさんは、直前に軸足のつま先を少し入れる動作があります。
これを滑らかに行うと「序動」とする事が出来ると思います。

たったこれだけですが、されど・・・です。

「投げ急ぐな!」 「大きく振れ!」 「もっと ゆったりと振れ!」
こんな事 聞いた事ないですか? 注意された事って・・・?

思いっきり振りたいのに、そんなこと言われても・・・
意味不明! 無理!

じつはこのアドバイスは、舌っ足らずな表現です。
アドレスからの始動はゆっくりと! 
下半身が安定してないうちから思いっきり振りに行くな!
本当の意味はこうなります。

錘をリリースする時(本当はそのちょっと前)に最大のパワーを掛けなければいけません。
徐々に、そして伸びやかに加速するんです。
いきなりトップギアでの発進・・・ 
エンスト! と なります。

ここに書いた「ヒップファースト」と「序動」は
隠れた動きではありますが、下半身の安定に貢献し
伸びやかな加速を約束するものと 考えております。

この辺りで 「踏み込め!」の所が終わります。
簡単にまとめると
① 動きを完全に止めるより 少し動いてた方が スムーズな動きが出来る。
② 足から重心移動するよりも お尻から行く方が合理的!
③ 早い段階でつま先を開くと 腰まで開くぞ!
④ 下半身が安定してないと 思いっきり振れないよ!

あれっ・・・? これだけかぁ!

それから、ここは注意!
あなたのキャスティングフォームを変える必要はありません。!
少しずつ違う考えを加えて行くんです。

なぜ?
それは、自身の身体がそのように動くのが自然だからです。
その自然な動きを変えると、大きく崩れる事がありすぎるんです。
身体に楽をさせては いけませんが
いきなり全てを変える必要はないんです。
理想のキャスティングフォームを求めるより
今のフォームを成熟させる。

そしてもうひとつ、ここに書いてある事は、どんなに拡大解釈してもかまいません。
例えば、「体重移動はお尻から」 ですが、
「左足を上げたままにして」なんて今までしてないでしょう。
踏み込む所に出して行けばいいんです。
そこでお尻の移動と共に着地で十分なんです。
これ、着地楽だよ!
私は実釣で こうしてます。
足もとの悪い砂浜での釣りですよ、基本を頭に入れておくだけで
応用は出来るはずです。

基本さえあれば あなたのキャスティングフォームは成熟できます。


by 鳥取のクマ
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「春風のいたずら」 Part 1 基本理念 [ど遠投 入門 by 鳥取のクマさん]

「春風のいたずら」 Part 1 基本理念


うわぁ~大変!
かずさんが先に進んだ~!

ど遠投をするために必要な事、皆さんも良くご存じの通り
「竿を力いっぱい曲げる。」

だけ・・・?

いえいえ、その反発に耐えなければいけません。
曲げただけでは飛ばないのです。

現在のキャスティング理論は、簡単に書いてしまうと こうなるんじゃないかと思います。

① 踏み込め!
② 腰を入れろ!
③ 肩を廻せ!
④ リールを押せ!

この4つ!・・・だけでは無いのだけれど・・・
まあ、取り合えず この4つ!

この4つに時間差をつける事によって 竿にパワーを蓄えていきます。
所謂、「タイムラグ」って言うやつですね。
でも、この
「時間差攻撃」が ちょっと難しい!

では、この4つの中で 最も大切なことって・・・?

① 踏み込め!

だと私は思っております。
それは、竿を振って行く時(あえて、振るって書いてます)
その右腕や右肩に掛かる力なんですが、すべて上半身で支えます。
加えてこの上半身は 投擲方向に移動します。
これら、すべてのエネルギーを踏み込んだ左足が受け止めます。
「作用・反作用」の関係ですね。
ここまで書けば・・・

そうです。
 踏み込みが強ければ 思いっきり振れます。!

でも、一番疎かにされます。

そしてもう一つ、大事なことが・・・

それは、直ぐに襲って来る「強烈な竿の反発」に耐える
強力な下半身を作ります。

実はこれ、かずさんも ほんの数ヶ月前に(その129)

「竿がひん曲がっても飛ばないものは飛ばない!!」

竿の反発に上体が負けてしまい、投擲後 バランスを崩して後ろに下がる。
あなたは、経験した事ないですか?
いくら竿を曲げても ここで緩んでは飛びません!

ここで、2枚の写真を見て下さい。
タイトルの所のコンペをへし折った写真と、カスタムペインの逆光の中
竿が綺麗に曲げられている写真です。

どちらにパワーを感じますか?

そりゃ~あのコンペをへし折ってるんだから タイトル?
いやいや、竿をこんだけ曲げてるんだから カスタムペイン?

注目して貰いたいのは その背骨!
タイトルの物はほぼ真っ直ぐ、かたやカスタムペインのは後ろに反ってます。
投擲方向上方約40度に向けて 力を掛けてる真っ最中!
反作用として そのまったく逆の方向から身体に力が・・・

そうです。カスタムペインの写真では もうすでにその上体が 竿の反発に負けてしまっているんです。
よほど身体が強くない限り 立て直すのは困難です。

いくら力の限り竿を振っても 飛ばないと悩んでおられる方
ここに その大きな原因のひとつがあります。

でも、一番疎かにされます。

では、どうするか?

ここから 実は個人差がでて 曖昧な表現になる所なんですが
アドレスは かずさんのを参考にして下さい。
踏み込む足の位置ですが、右投げの場合
投擲方向の左45°へ踏み込んで下さい。
問題なのは その歩幅!
最初の内は、

肩幅より広げないで下さい。

これって矛盾してると思いませんか?
力強い踏み込みをするなら ちょっとでも広い方が良いのでは?

そうです。実はここに二つ目の飛ばない原因が隠れてます。

スリークォータなどの いわゆる回転系のスイングでは 背骨を軸とする肩の回転が 必要です。
しかも、踏み込んで腰を入れ 肩を廻し 右拳で押す。

時間差をつけて!

いま かずさんが苦しんでる所です。

捻じり上げたゼンマイを解くのを 少しでも遅らせること 
これがこの回転系の投げ方の基本となります。

ここで その歩幅が広すぎると・・・
腰の開きを誘発し、肩までも開いてしまいます。
多くの方が ここで挫折していかれます。
セーフティースローと飛距離が変わらないから!

かずさん 俺はやめようって言ったよね!

良い見本が 悲しい事に此処にあります。(その158)
確かにそのスイングは パワフルに成りました。
かっこいいです。

が!

腰の開き、肩の開きは早くなり、肩の回転は 遅くなってしまいました。
これ実は 誰もが陥る甘い罠!

踏み出す足は 肩幅より広げるな!

勇気を持って 狭いスタンスを取って下さい。

そしてここに もう一つ矛盾する事があります。
それは、

投擲方向の左45°へ踏み込め!

です。
これって腰 開きますよね!

ではアドレスに戻って 
足の位置は、投擲方向から右に 90°
肩の位置は、さらにそこから右に 90°
腰の位置は?

丁度その中間 投擲方向からすると右に135°
この時 ケツ(あっ、女性キャスターが・・・)
この時 おしりはどこを向いてます?

投擲方向の左45°

これって

バックステップ

すればいいんです。
バックステップする時 あなたは つま先から行きますか? 普通は踵からですよね。

踵からバックステップすると 腰ってそんなに開かない!

ここに最初の時間差を作る事になります。

さて、ここからが 難しくなります。
着地です。
ごめんなさい 私もここは感覚の世界です。
こんな感じなんだ位に思って下さい。

踵からバックステップすると 踵が上に つま先が下を向いてます。
親指を反らし 親指とその付け根で着地
すぐに 踵をひねり降ろす。
この動きと同期するように その膝を内側から移動!
あわせて膝を曲げていき 腰を入れる。

あっ ここに前に書いた「ヒップファースト」の考えを入れるの忘れた!

ふぅ~
今回はこの辺で!

ご意見、ご感想、ご質問等 お受けできない場合があります。
なにせ かずさんのブログなもので・・・

ただ、この序文にての応援、声援 そしてNice!と ほんとうに
うれしく思いました。
つたない文章 足りない表現となりますが 宜しくお願いいたします。

by 鳥取のクマ (2012-10-27 )
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「春風のいたずら」 序文 [ど遠投 入門 by 鳥取のクマさん]

「春風のいたずら」

序文

まず、このブログにキャスティング理論を書いても良いよって
言ってくださったブログオーナーのかずさんに感謝します。

かずさん ほんとに有難うございます。
これから、色々ご迷惑をお掛けする事になるかと思いますが
宜しくお願いいたします。

「飛ばして なんぼの世界じゃけん」
良い言葉ですよね!

手っ取り早く超遠投したい人 居ます?
方法あります。

師匠を見つけて下さい。「オレに投げ方を教えて下さい。」
これだけを言う勇気を持てば、その日から
あなたの飛距離は変わってきます。
きっと そのオヤジさんは、淋しがり屋です。
後は、あなたの勇気だけ!

で、近くにそんな人がいない方
此処に、その理論為るものを書いていきます。
参考にして下さい。

ただ、ひとつ注意して貰いたい事があります。
いまだ、完成されたキャスティングフォームはないと云う事です。
個々に成熟されたフォームはありますが、
それをそっくり真似ても飛距離に結びつかない事が多いです。
自分自身の練習によってのみ、フォームを作り上げることが出来ます。
「ど遠投」の世界へようこそ!

by 鳥取のクマ (2012-10-24 )


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